データクラウド内でアプリケーションの構築、配布、収益化を実現

Snowflake、ネイティブアプリケーションフレームワークの活用により、データクラウド内でアプリケーションの構築、配布、収益化を実現

あらゆる開発者がCapital One Software、DTCC、Matillionなどの業界リーダーと協力

  • 新たに25種類以上のSnowflakeネイティブアプリケーションをSnowflakeマーケットプレイスで利用可能に。これらのアプリケーションによって収益の増大を促進すると同時に、Bond Brand Loyalty、Capital One Software、DTCC、Goldman Sachs、LiveRamp、Matillion、My Data Outletといった大手企業が提供するデータコラボレーションを拡大(2023年6月27日現在)
  • Snowflakeネイティブアプリケーションの構築と評価を行う開発者向けに、配布機能や収益化機能(近日中にパブリックプレビュー提供開始)を備えたSnowflakeのネイティブアプリケーションフレームワーク(AWSにてパブリックプレビュー提供)が利用可能に

2023年6月28日(日本時間): データクラウドを提供するスノーフレイク(ニューヨーク証券取引所:SNOW)は本日、年次のユーザーカンファレンスであるSnowflake Summit 2023において、Snowflakeネイティブアプリケーションフレームワークの提供開始(AWS上でのパブリックプレビュー)を発表しました。これはSnowflakeネイティブアプリケーションの構築と評価を行う開発者向けフレームワークであり、ユーザーは新たに25種類以上のSnowflakeネイティブアプリケーションをSnowflakeマーケットプレイスで入手してインストールできます。Snowflakeネイティブアプリケーションはデータコラボレーションに新時代をもたらすものです。開発者はSnowflakeの高い可用性と自動拡張性を駆使して堅牢なアプリケーションを迅速に生み出すために必要なツールを利用できるようになります。また、これらのアプリケーションは顧客のSnowflakeアカウント内で直接実行できるため、セキュリティ面およびプライバシー面で顧客が直面する障害を取り除くことに役立ちます。さらに、まったく新しい収益源を解放し、何千ものSnowflakeユーザーが、データを移動したり外部に露出したりすることなく、これらのアプリケーションを簡単に発見してインストールできるようになります。


Snowflakeネイティブアプリケーションフレームワークは、Snowflakeプラットフォームのパフォーマンス、スケール、効率性を活用して、開発をより迅速に、デプロイをより簡単に、運用をより効果的にするために必要なビルディングブロックをSnowflakeネイティブアプリケーションのプロバイダーに提供します。カスタムイベントビリング(パブリックプレビュー提供)とSnowflakeマーケットプレイスを通じたプラットフォーム上での収益化(一般提供)により、企業はコストのかさむ課金システムを構築することなく、シームレスにアプリケーションを配布して収益化できます。このネイティブなデプロイおよび配布モデルはデータをアプリケーションにコピーする従来のアプローチを一新するもので、エンドユーザーの既存Snowflakeアカウント内でのアプリケーション実行によるデータ操作を可能にします。顧客によるデータのエクスポートや外部アクセス権の提供は不要となるため、顧客の獲得やプロバイダーの導入に至るまでのプロセスが大幅に短縮されます。

Snowflakeのプロダクト担当上級副社長であるChristian Kleinerman(クリスチャン・クレイナマン)は、次のように述べています。
「伝統的に、あらゆる種類のデータアプリケーションでは、顧客が移動またはコピーしたデータをサードパーティのベンダーに預ける必要がありました。機密性が高い顧客データの場合、この手法は特に問題となります。Snowflakeネイティブアプリケーションフレームワークはこのような現状を一新し、データを顧客の環境外に一切動かすことなくデータに直接アクセスできるアプリケーションを開発者が生みだせるようにします。当社は、開発者がより簡単、迅速、効果的、かつ大規模に主要アプリケーションを構築して世の中に送り出せるよう取り組んでいます。そうすることで、セキュリティ、プライバシー、ガバナンスの問題をSnowflakeにシームレスに処理させながら、一部のデータクラウド最大手企業から収益を得ることに注力できるようになります。」

25社以上がすでにSnowflakeネイティブアプリケーションをリリースし、現在Snowflakeマーケットプレイスで提供中
Snowflakeマーケットプレイスでは、すでに25種類以上の新しいSnowflakeネイティブアプリケーションが利用可能で、現在も100社を超えるプロバイダーが複数の業界やユースケースにまたがるアプリケーションを開発中です。大手企業は、独自のインサイトをエンドユーザーに提供し易くするために、データクリーンルームアプリケーションから金融投資の意思決定をサポートするアプリケーションまで幅広いアプリケーションをデータクラウドで構築しています。これにより、エンドユーザーはSnowflakeマーケットプレイス上において数回クリックするだけで価値を解放することができます。

例えば、世界の金融サービス業界のポストトレード市場インフラ分野をリードするDepository Trust & Clearing Corporation(DTCC)は、同社のモデルやユーザーインターフェースをより多くの顧客に提供するために、データクラウドでSnowflakeネイティブアプリケーションを構築しています。DTCCは、同社のアナリストや顧客がシナリオのモデリングと予測のためにSnowflakeで活用できる実際のポートフォリオと仮想ポートフォリオの両方を構築しています。これにより、顧客は市場イベントや関連リスクを切り抜けるための体制をより効果的に整備できます。

「SnowflakeネイティブアプリケーションはDTCCにおけるモダナイゼーションの取り組みに不可欠な要素です。顧客がサービスを利用し易くするために当社が行っている取り組みを変革し、最終的に市場の透明性の向上、リスクの低減、運用効率の向上を実現してくれます。」DTCCのCIOであるLynn Bishop(リン・ビショップ)氏は、このように述べています。「サービスの構築にSnowflakeネイティブアプリケーションフレームワークを活用することで、いくつものDTCCサービスにおいてお客様がデータにアクセスし、データを共有、活用する方法をSnowflakeマーケットプレイスを通じて変革できます。これにより金融サービス業界のモダナイゼーションをさらに進め、ユーザーによる金融データの処理方法を根本的に変えることができます」

Snowflakeネイティブアプリケーションを構築している企業の例は以下の通りです。

    • Bond Brand Loyalty:BondのSnowflakeネイティブアプリケーション「SynapzeXi」は、Snowflakeに配置された自社データを大規模にパーソナライゼーションしようとする企業向けの顧客情報ソリューションです。SynapzeXiはBondの顧客エンゲージメントモデルと各種手法、独自ベンチマーク、業界トップクラスのIPを顧客データに直接適用し、パーソナライゼーションの開始と拡大および最適化の実施に求められる時間を削減します。また、SynapzeXiは生成AIや高度な顧客生涯価値モデルを駆使して、各種マーケティングユースケースに適したサービスの構築と最適化を項目単位およびセグメント単位で行います。
    • Capital One Software:Capital One Slingshotは、Snowflakeコンピュートに関する支出を最適化して無駄や非効率な要素を減らそうとする企業を支援します。顧客はSnowflakeマーケットプレイスを通じてSlingshotの無料トライアルにすぐに参加できるため、パフォーマンスを向上させて具体的なビジネス価値の創出を促進することを目的とした、コスト要因や最適化領域の特定を開始できます。
    • Goldman Sachs:Goldman Sachsのアプリ「Legend」はSnowflakeネイティブアプリケーションフレームワークを駆使して構築されており、「Goldman Sachs Financial Cloud for Data」と同社オープンソースデータプラットフォームの「Legend」(github.com/finos/legend)を組み合わせて、関連のあるデータセットを共有してクライアントがこれらサービスと自社が所有するデータを組み合わせることで、クライアント、ビジネスパートナー、エンジニアに役立つビジネスインサイトを生成できます。
    • LiveRamp:LiveRampのIDデータ検証/照合および変換ソリューションは、正確で堅牢な人間ベースの識別子を生成します。この識別子により、個人情報(PII)を保護して異なるエコシステム間における相互運用性を実現します。IDデータ検証/照合ソリューションは、単一タッチポイントの識別子(ハッシュ化されたEメール、サードパーティCookie、MAID、CTV ID)を置き換えてフラグメント化した顧客データを集約し、効果測定、パーソナライゼーション、最適化、オーディエンスモデリングに活用できるようにします。IDデータ変換ソリューションは、RampIDを一般的なアイデンティティ領域に変換することで、Snowflakeを通じて顧客のデータをパートナーのデータとつなげます。これにより、インサイト、アナリティクス、および幅広いパートナーネットワークとの相互運用性を向上できます。
  • Matillion:MatillionのSnowflakeネイティブアプリケーション「Matillion Connector for Google Sheets」を利用することで、SnowflakeからGoogle Sheetsにデータを直接取り込むデータロードパイプラインの作成とスケジュール設定をユーザーが行えるようになります。これにより、データエンジニアがデータロードを自動化できるようになり、エンドユーザーのSnowflakeアカウントにデータを直接保存してセキュリティとガバナンスを向上できます。
  • My Data Outlet:My Data Outletは、共通する顧客向けにSnowflakeネイティブアプリケーションを構築しました。このアプリケーションにより、いくつもの金融データソースを横断してSnowflakeデータクラウド上でネイティブに行われる体系的投資リサーチ手順を簡素化できます。昨年末にSnowflakeネイティブアプリケーションをリリースして以来、My Data Outletはすでに複数の投資管理会社とライセンス契約を締結しており、Snowflakeマーケットプレイスから得る年間経常収益が大幅に増加しています。

独占的コンテンツとデータクラウド上でデータおよびアプリケーションを購入できる新サービスにより、Snowflakeマーケットプレイスは発展を継続
Snowflakeマーケットプレイスは、データおよびアプリのための業界初のクロスクラウドなマーケットプレイスとして月間ユニークビジター数が3万6,000ユーザーを超えるなど、規模の拡大を続けています。Snowflakeマーケットプレイスでは、過去1年間で公開出品プロバイダー数が66%増加しました(2023年4月30日現在の前年比)。現在、430社を超えるプロバイダーが公開出品中(2023年4月30日現在)で、さらに多くのプロバイダーが非公開で出品しています。また、「ステーブルエッジ」により測定されたSnowflakeのネットワーク効果は84%向上し(2023年4月30日現在の前年比)、ステーブルエッジを1つ以上持つSnowflakeユーザーは全体の25%を占めています(2023年4月30日現在)。

Snowflakeマーケットプレイス上のデータクラウドからのみ取得可能なデータコンテンツもまた、Cybersynによって拡大しています。同社はCoatueのデータサイエンス部門前責任者であるAlex Izydorczyk(アレックス・イジドルチク)氏により2022年に設立されたDaaS(Data as a Service)プロバイダーで、企業、投資家、官公庁・公的機関に独自の経済データセットを提供しています。Cybersynは2つのネイティブアプリケーションをリリースしており、これらのアプリケーションを使用することで、顧客はeコマースの売上や獲得パフォーマンスのベンチマークを測定して米国の金融業界をモニタリングすることができます。

この拡大を続けるデータ提供ライブラリを利用し易くするために、Snowflakeはマーケットプレイス容量ドローダウンプログラム(一般提供)を導入しています。これにより、顧客はSnowflake容量コミットメントを利用してデータやSnowflakeネイティブアプリケーションをシームレスに購入できるようになりました。企業はコミット済みSnowflake容量を使用してSnowflakeマーケットプレイスでアイテムを購入できるため、ベンダーのオンボーディング、契約交渉、支払いロジスティックスなど、長期に渡りがちな調達と契約のサイクルを短縮できます。また、スノーフレイクはSnowflakeマーケットプレイス上で自然言語処理によって顧客が簡単にデータを検索および発見できるようにする新機能を公開予定(開発中)です。これらの新機能は、生成AIを活用して各ユーザーが必要な関連データに素早くアクセスできるようにします。

SnowflakeがSnowflake Summit 2023で発表した他の内容としては、データサイエンス、データエンジニアリング、アプリケーション開発におけるデータプログラマビリティを拡張する新たなイノベーションや、単一統合プラットフォームとしてのSnowflakeの各種機能向上などが挙げられます。

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