Snowflake、Snowflake Cortex AIとSnowflake MLを新たに進化

※本報道資料は米国スノーフレイク社が6月4日に発表した内容の抄訳です。

Snowflake、Snowflake Cortex AIとSnowflake MLを新たに進化

業界をリードするエンタープライズAIをより多くのユーザーに提供

Snowflake Cortex AIは、簡単で、効率的、かつ信頼性の高いエンタープライズAIを、数千の組織に提供し、カスタムチャットエクスペリエンスの作成、クラス最高モデルの微調整、ノーコードAI開発の迅速化を容易にします

AIデータクラウド企業であるSnowflake(ニューヨーク証券取引所:SNOW)は本日、年次ユーザーカンファレンス「Snowflake Summit 2024」において、AIを活用したアプリケーションを簡単で効率的に、かつ信頼性の高い方法で作成し、お客様のエンタープライズAIの推進するSnowflake Cortex AIの新たなイノベーションと機能強化を発表しました。これには、新たなチャットエクスペリエンスも含まれ、数分でチャットボットを開発できるようになり、組織のデータと直接会話して必要な回答を迅速に得ることができます。さらに、Snowflakeは、新しいノーコードの対話型インターフェースや、業界をリードする大規模言語モデル(LLM)へのアクセス、サーバーレスでのファインチューニングを通じて、あらゆるユーザーが特定の業界のユースケース向けにAIをカスタマイズする方法をさらに民主化しています。また、Snowflake MLを通じて、機械学習(ML)の統合されたエクスペリエンスを提供することで、モデルの運用化を加速し、開発者がMLのライフサイクル全体にわたってモデルと機能を構築、発見、管理できるようにします。Snowflakeの生成AIとMLのための統合プラットフォームにより、ビジネスのあらゆる部分がデータからより多くの価値を引き出すと同時に、完全なセキュリティ、ガバナンス、コントロールを可能にし、責任ある信頼できるAIを大規模に提供することができます。


SnowflakeのAI部門責任者のBaris Gultekinは次のように述べています。

「SnowflakeはエンタープライズAIの中心であり、すべてのユーザーがセキュリティやガバナンスを損なうことなく、簡単で効率的、かつ信頼性の高いAIをに提供することで、最も複雑なビジネス課題を解決できるようにします。Snowflake Cortex AIの最新の進化により、参入障壁が取り除かれ、すべての組織がAIを活用して強力なAIアプリケーションを大規模に構築し、AIデータクラウド内のデータで独自の差別化を図ることができます」

新しいチャットエクスペリエンスを通じて、組織全体がデータと対話可能に
LLMを搭載したチャットボットは、あらゆるユーザーが自然言語を使用して組織のデータから質問をするための強力な方法であり、重要な意思決定に必要なインサイトをより迅速かつ効率的に引き出すことができます。Snowflakeは、2つの新しいチャット機能、Snowflake Cortex Analyst(近日パブリックプレビュー)とSnowflake Cortex Search(近日パブリックプレビュー)を発表し、ユーザーが構造化データおよび非構造化データに対して、運用を複雑にすることなく、数分でこれらのチャットボットを開発できるようにします。MetaのLlama 3とMistral Largeモデルで構築されたCortex  Analystにより、企業はSnowflakeの分析データ上にアプリケーションを安全に構築することができます。さらに、Cortex Searchは、Snowflake Arctic embedとともに、Neeva(2023年5月にSnowflakeが買収)の最先端の検索およびランキング技術を活用しているため、ユーザーはエンタープライズグレードのハイブリッド検索(ベクトルとテキストの両方を組み合わせた検索)をサービスとして利用することで、ドキュメントやその他のテキストベースのデータセットに対するアプリケーションを構築することができます。

BayerのCH NAデータプラットフォームプロダクトオーナーのMukesh Dubey氏は次のように述べています。「通常、組織は戦略的意思決定においてデータから情報を取得するためにダッシュボードを使用しますが、このアプローチには情報過多、柔軟性の制限、時間のかかる開発などの欠点があります。社内で必要なユーザーが、データに対して直接特定の質問をし、基本的な視覚化によって回答を得ることができるとしたらどうでしょう? この能力の核は、構造化されたデータに対する自然言語クエリに対する高品質な応答であり、運用上持続可能な方法で使用されます。これこそが、Snowlake Cortex  Analystが可能にしてくれることです。私が最も期待しているのはこれがまだ始まったばかりということであり、Snowflake Cortex AIでさらなる価値が引き出されることが楽しみです」

データセキュリティは、プロダクショングレードのAIアプリケーションやチャットエクスペリエンスを構築し、それを全体に拡大するための鍵となります。その結果として、Snowflakeは、MetaのLLMベースの入出力セーフガードであるLlama Guardを活用し、暴力やヘイト、自傷行為、犯罪行為など、組織のデータや資産全体にわたって有害なコンテンツをフィルタリングし、フラグを立てるSnowflake Cortex Guard(近日中に一般提供開始)を発表します。Cortex Guardにより、Snowflakeは組織向けに信頼できるAIをさらに解放し、利用可能なモデルが安全で使用可能であることをお客様が確信できるようにします。

 

Snowflake、AIエクスペリエンスを強化して生産性を加速
Snowflakeは、カスタムチャットエクスペリエンスの容易な開発に加え、Snowflakeの世界トップクラスのモデルを活用したAI搭載の事前構築済みエクスペリエンスをお客様に提供しています。Document AI(近日中に一般提供開始)では、Snowflakeの業界をリードするマルチモーダルLLMであるSnowflake Arctic-TILTを使用して、ドキュメントから請求書の金額や契約条件などのコンテンツを簡単に抽出することができます。これはGPT-4を凌駕し、ビジュアル文書質疑応答の標準であるDocVQAベンチマークテストでトップスコアを獲得しました。Northern Trustをはじめとする企業は、Document AIを活用し、ドキュメントをインテリジェントに処理することで、より高い効率性で運用のオーバーヘッドを削減しています。Snowflakeは、テキストからSQLへの画期的なアシスタントであるSnowflake Copilot(近日中に一般提供開始)も進めており、Mistral Largeの強みとSnowflake独自のSQL生成モデルを組み合わせることで、あらゆるSQLユーザーの生産性を加速させます。

新しいSnowflake AI & ML StudioでノーコードAI開発を解き放つ
Snowflake Cortex AIは、SnowflakeのトップクラスのオープンソースLLM Snowflake Arcticに加え、GoogleMetaMistral AIRekaなどの主要プロバイダーが提供する最先端のモデルセットをお客様に提供し、AI開発を加速します。Snowflakeは、新しいSnowflake AI & ML Studio(プライベートプレビュー)により、あらゆるユーザーがこれらの強力なモデルを組織のデータに導入する方法をさらに民主化します。この新しいSnowflake AI & ML Studioは、チームがAI開発を開始し、AIアプリケーションを迅速に製品化するためのノーコード対話型インターフェースです。さらに、ユーザーはこれらのモデルを簡単にテスト、評価し、特定のユースケースに最適で最もコスト効率の良いものを見つけることができ、最終的には運用コストを最適化しながら製品化を加速することができます。

組織がLLMのパフォーマンスをさらに向上させ、よりパーソナライズされたエクスペリエンスを提供できるよう、SnowflakeはAI & ML StudioまたはシンプルなSQL関数からアクセス可能なCortex Fine-Tuning(現在はパブリックプレビュー)を導入します。このサーバーレスカスタマイズは、MetaとMistralのAIモデルのサブセットで利用できます。これらの微調整されたモデルは、Snowflakeのロールベースのアクセス制御を使ってアクセス管理されたCortexのAI機能を通じて簡単に使用できます。

Snowflake MLによって統合、管理されたMLOpsでモデルと機能管理を合理化

いったんMLモデルやLLMが開発されると、ほとんどの組織は、進化するデータセット上でそれらを継続的に運用することに苦労します。Snowflake MLはAI Data CloudにMLOps性能をもたらし、チームはデータの前処理からモデルの管理まで、MLのライフサイクル全体にわたって機能、モデル、メタデータをシームレスに発見、管理、統制できます。これらの一元化されたMLOps性能は、Snowflake NotebooksやSnowpark MLを含むSnowflakeの他のプラットフォームとも統合され、シンプルなエンドツーエンドのエクスペリエンスを実現します。

SnowflakeのMLOps機能スイートには、Snowflake Model Registry(現在はパブリックプレビュー)が含まれ、ユーザーはあらゆるタイプのAIモデルへのアクセスと使用を管理できるため、よりパーソナライズされたエクスペリエンスとコスト削減の自動化を、信頼性および効率性とともに提供できます。さらにSnowflakeは、データサイエンティストとMLエンジニアがモデルのトレーニングと推論に使用する一貫性のあるML機能を作成、保存、管理、提供するための統合ソリューションであるSnowflake Feature Store(現在パブリックプレビュー)と、チームがエンドツーエンドのMLライフサイクルにわたって機能、データセット、モデルの使用状況を追跡できるML Lineage(プライベートプレビュー)を発表します。


Snowflake Summit 2024で続くイノベーション

Snowflakeはまた、Snowflake Summit 2024で、何千もの組織にデータ全体の柔軟性と相互運用性の向上を提供する単一の統合プラットフォームへの新たなイノベーション、開発者がAI Data Cloudで構築する方法を加速する新しいツール、顧客やパートナーがSnowflakeでカスタマイズされたAIデータアプリケーションを構築するために活用できるNVIDIAとの新たな協力関係、Apache Icebergのためのベンダーニュートラルで完全にオープンなカタログ実装であるPolaris Catalogなどを発表しました。

詳細情報

  • AIとMLの革新によって、ユーザーがどのようにデータと対話し、LLMのセキュリティをカスタマイズし、モデル運用を効率化できるかについては、こちらのブログ記事をご覧ください。
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Snowflakeについて

Snowflakeは、シンプルかつ効率的で信頼性の高いエンタープライズAIを実現します。Snowflakeのデータクラウドは、世界最大規模の数百の企業を含む世界中の数多くのお客様に利用されており、データ共有、AI/機械学習アプリケーションの構築、ビジネスの強化に貢献しています。これからは、エンタープライズAIの時代です。詳しくは、snowflake.com/ja/(ニューヨーク証券取引所:SNOW)をご覧ください。

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PR担当 山中
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