REPORT
THE MODERN MARKETING DATA STACK 2025
AI、プライバシー、データグラビティによって再定義された世界で、業界をリードするマーケターはどのように成功を収めているのか
この最新のレポートには、以下の内容が含まれています。
- マーケティングエコシステムを再定義する3つの力
- ファーストパーティデータの増大する影響力
- マーケティングテクノロジーの各側面におけるリーダー企業
劇的な変化の到来
この数年、マーケターたちは、高度AIの登場、プライバシーの懸念に対する関心の高まり、データファースト戦略の必要性といった強力なトレンドによって、オーディエンスへのアプローチや収益拡大の方法が変化する様子を目にしてきました。
2025年に向かう今、これらはもはや「トレンド」ではありません。成功するマーケターのテクノロジーと技術を永続的に作り変える、新たな現状を維持するための基礎的な柱となっているのです。
最新版「Modern Marketing Data Stack」では、この新しい時代を定義し、そこからさらに生じているトレンドを検証します。そして、マーケターが信頼できる、一新されたテクノロジースタックについて詳しく説明します。
データグラビティによって再編成されたマーケティングテクノロジーのデータスタック
データグラビティ(大規模な統合データセットの持つ吸引力と膨大な可能性)により、マーケティングテクノロジースタックの概念は、ビルディングブロックを積み重ねたタワーから、データの核を中心に連動するテクノロジーが取り囲む同心円構造に変化しています。
本レポートでは、この新たな構造について解説し、新しい世界で価値を提供している主要なテクノロジーパートナーを紹介します。
私たちは、Snowflake AIデータクラウドを利用している9,800社以上のお客様について、ビジネス成長を促進するためのマーケティングスタックをどのように構築しているかを調査しました。調査結果は、AIドリブンなプライバシーファーストの時代において、新たな戦略が生まれている状況を反映しています。
もうトレンドとは呼べない
AIイノベーション、プライバシーへの配慮、データからの発見は、単なる業界の最新ブームではありません。
本レポートでは、もはやベースラインの偏差や、漸進的なメリットを指し示すホットなトレンドとは呼べなくなった、以下の3つの要因を探ります。これらの要因は、かつてのスマートフォンと同様のゲームチェンジャーなのです。
- 生成AI 今後のマーケターにとって、データとのインタラクション、オーディエンスの理解、キャンペーンの作成の方法が根本的に変化します。
- プライバシー 消費者と規制当局が、データ共有の意味合いと本人同意の力を認識するようになったことにより、デジタル戦略が180度の変化を遂げています。
- データグラビティ これは「サイロの解消」と「すべてのマーケターデータの活用」だけの話ではありません。企業はすべてのデータを統合し、アプリケーションを信頼できる唯一の情報源に集約しようとしており、その過程で、スピード、コスト効率、インサイトの質、そして全体的な成果の向上を進めています。
新しいパラダイムをどう乗り切るか
今日の最先端のマーケティング戦略を動かしている考え方を掘り下げます。
現状の再定義は、環境の固定化を意味するものではありません。このレポートでは、この新たな現実から生じている次のトレンドを探ります。
データによるエンパワメントを得たマーケターの登場 AIテクノロジーによって、マーケターの業務の進め方、マーケターに期待されること、そしてマーケターが使用するスキルセットが変わります。
- ファーストパーティデータの台頭 サードパーティからのシグナルが見えにくくなるにつれて、質の高いファーストパーティデータは、不明瞭さを補完するためだけではなく、新たなマーケティング戦略を推進するためにも活用されるようになります。
- コマースメディアの爆発的普及 ファーストパーティデータを所持し、オーディエンスへの直接的なアクセスが可能であれば、それだけで広告プラットフォームを構築して新たな収益を有意義に活用できるようになります。
これらの特徴的なトレンドのほかにも、新旧の効果測定戦略、データコネクテッドアプリケーションの洗練化、実際のマーケティングの成功事例などを掘り下げています。
The Modern Marketing Data Stack 2025
マーケティングデータスタックを構成する10の機能におけるリーダーを見つけ、MMDSの今後のエディションで注目すべき新たなトレンドを把握できます。ぜひ、レポート全文をダウンロードしてご覧ください。
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調査手法
この調査の目的は、Snowflake内で顕著なアクティブ顧客ベースを構築しているテクノロジーを特定することです。2023年5月1日から2024年4月30日までの12か月間について、9,800社以上のSnowflakeのお客様から得たデータを調査しました。プロセスは以下のとおりです。
マーケティングデータスタックのテクノロジーの特定:
分析期間中におけるSnowflakeのアクティブ顧客によるマーケティングテクノロジーの使用状況を評価した。アクティブ顧客の定義は次のとおりである。
有効な終了日が設定されたキャパシティ契約またはオンデマンド/セルフサービス契約を締結しており、かつ
過去1年以内にSnowflakeから収益を創出した顧客
分析の対象としたテクノロジーは、以下の基準を満たす必要がある。
データツールとプラットフォームの3つのカテゴリーに該当するテクノロジーは、Snowflakeパートナーネットワーク(SPN)のアクティブメンバーであるか、または同等の契約をSnowflakeと締結している必要がある
マーケティングと広告のツールとプラットフォームの7つのカテゴリーのテクノロジーは、SPNのアクティブメンバーであるか、またはSnowflakeマーケットプレイスの関連する利用規約に同意したマーケットプレイスのプロバイダーである必要がある
Snowflakeの利用タイプに基づいたテクノロジーの分類:
Snowflakeが継続的にプラットフォーム機能を強化し、さまざまなアプリケーション展開モデルを提供するなかで、ベンダーは目的に応じて多様な方法でAIデータクラウドと統合している。Snowflakeでは、Snowflakeの顧客の観点から市場リーダーシップと採用レベルを正確に評価するために、Snowflakeの利用タイプに基づいて具体的なメトリクスを適用した。この分析では、テクノロジープロバイダーを以下の2つのグループに分類している。
Snowflakeのデータ統合、変換、分析のワークロードを利用しているテクノロジー
Snowflakeのコラボレーションワークロードを利用しているテクノロジー
興味深いことに、重複はわずかで、両方のカテゴリーで運用されているツールは2%未満であった。このアプローチにより、さまざまなテクノロジーがSnowflakeの進化する機能をどのように活用し、マーケターのニーズに応えているかについての明確かつ正確な評価を得られた。
マーケティングツールの成功を測定するための主要メトリクスの特定:
該当テクノロジーを使用しているアクティブ顧客の総数
Snowflakeでの該当テクノロジーのクレジット総消費量
両方のカテゴリーの12か月間における成長率(さらに前の12か月間との比較)
Snowflakeのコラボレーション機能を利用しているテクノロジーのメトリクス
該当テクノロジーを含むステーブルエッジの総数。ステーブルエッジとは、データの提供者と利用者の間の継続的な関係である。ステーブルエッジは、コンピュートリソースを消費するトランザクションが20件以上発生したデータ共有で、かつその消費結果が、3週間を1単位とする2つの連続した期間(どちらにも20件以上のトランザクションが発生)にわたってプロダクト収益として認められるものとなったものと定義される
Snowflakeで該当テクノロジーが利用しているデータ共有から生じたクレジット総消費量
上記の両方のメトリクスの12か月間における成長(さらに前の12か月間との比較)
成長数値の分析:
対象は、2023年5月1日時点でアクティブなキャパシティ顧客とセルフサービス顧客のうち、翌1年間のSnowflakeでの収益がプラスとなったすべての顧客とした。成長率は、2023年5月1日から2024年4月30日までの12か月間の各カテゴリーのツールの利用が、その前の12か月間に比べて増加したことを示している。この手法に基づき、Snowflakeの顧客ベースの間で支持を得ているテクノロジーを明確化することを目標とした。
Snowflakeテクノロジーの浸透度指数の作成:
Snowflakeでは、テクノロジーの市場浸透度と利用深度を示す指標を、Snowflakeとのインタラクションに基づいて作成した。Snowflakeのさまざまな利用タイプに合わせた加重基準を使用して算出している。
Snowflakeのデータ統合、変換、分析の機能を利用しているテクノロジー:
幅(40%):分析対象の12か月間における、Snowflakeで該当テクノロジーを使用しているアクティブ顧客の数
深度(40%):分析対象の12か月間における、Snowflakeでの該当テクノロジーによるクレジット総消費量
幅と深度の成長:
(10%)12か月間における、該当テクノロジーを使用するアクティブ顧客の総数の成長率(さらに前の12か月間との比較)
(10%)12か月間における、該当テクノロジーによるクレジット消費量の成長率(さらに前の12か月間との比較)
Snowflakeのコラボレーションワークロードを利用しているテクノロジー:
幅(40%):分析対象の12か月間における、Snowflakeでの該当テクノロジーのステーブルエッジの数
深度(40%):分析対象の12か月間における、Snowflakeでの該当テクノロジーによるクレジット総消費量
幅と深度の成長:
(10%)分析対象の12か月間における、Snowflakeでの当該テクノロジーのステーブルエッジ総数の成長率(前の12か月間との比較)
(10%)12か月間における当該テクノロジーによる消費量の成長率(前の12か月間との比較)
注:エンリッチメントとハイジーンカテゴリーは、昨年のレポートではパートナーによって提供されたステーブルエッジのみを基準としていたが、今年のレポートでは他のコラボレーションワークロードカテゴリーに適用されたものと同じ指標に従うよう更新されている
この指標は、Snowflakeのエコシステム内における市場リーチとテクノロジー利用の強度の両方を包括的に示している。
マーケティングテクノロジーを1からNの範囲でランキングまたは選定する(数値は小さいほど良い)。リストされている両グループのテクノロジーをすべて合わせて、ランキングを0~100の範囲で正規化する(スコア100は、すべてのメトリクスでランキング1位のテクノロジーとなる)。
リーダーは、各カテゴリーで最高指数のトップテクノロジーを表す
注目企業は、リーダーに次ぐ地位にあるとは限らないが、市場における最近の勢い、Snowflakeを活用した革新的なテクノロジーやアプローチ、最近示された強力な顧客機能など、複数の要因に基づいて選定する
各パートナーのSnowflakeテクノロジーにおける功績の提示:
リアルタイム対応:2023年5月1日から2024年4月30日までの期間において、Snowpipe Streamingまたはダイナミックテーブル(あるいはその両方)を40クレジット(1か月あたり約3クレジット)以上消費した、モダンマーケティングデータスタック内でリーダー企業または注目企業に選定されている組織を指す。本レポートで定義された基準を満たしていないパートナーであっても、顧客にリアルタイムサービスを直接提供している場合があるため、これはリアルタイムサービスを提供するすべてのパートナーを網羅するものではない
AI-Ready:2023年5月1日から2024年4月30日までの期間において、Cortex LLM、Cortex AI、機械学習クレジット、マネージドでない機械学習パッケージを40クレジット(1か月あたり約3クレジット)以上消費した、モダンマーケティングデータスタック内でリーダー企業または注目企業に選定されているパートナーを指す
Snowflakeネイティブアプリ:2023年5月1日から2024年4月30日までの期間においてクレジットを消費しているSnowflakeネイティブアプリ(非公開で利用されている、または公開リストに登録されている)を所有しているパートナーを指す