Snowflakeユニストア、Hybrid テーブルでトランザクションデータと分析データを統合

November 28, 2024

※本報道資料は米国スノーフレイク社が11月12日に発表した内容の抄訳です。

Siemens AG、Mutual of Omaha、Pantherなど、セキュリティとガバナンス体制を整えるとともに、ハイブリッドテーブルを使用してアーキテクチャを簡素化

AIデータクラウド企業であるSnowflake(ニューヨーク証券取引所:SNOW)は本日、開発者向け年次カンファレンス「BUILD 2024」において、トランザクションデータと分析データをシングルプラットフォームに統合する最新のアプローチであるUnistore(以下、ユニストア)を発表しました。ユニストアは、トランザクション処理の負荷をサポートする高速かつ同時実行性の高いポイント操作が可能なハイブリッドテーブル(現在一般提供中)によって動作します。ユニストアを利用することで、データアーキテクチャをさらに簡素化しながら、データ全体にわたって一貫したセキュリティとガバナンスを確保することができます。

Snowflakeのコアサービス担当責任者のCarl Perryは次のように述べています。「Snowflakeは10年以上にわたりデータイノベーションの最前線に立ち、組織のデータ基盤を合理化する新たな方法を見出し続けています。ハイブリッドテーブルの一般提供はSnowflakeにとって次のステップであり、シングルプラットフォームからのトランザクションと分析、両方のユースケースを企業が実行できるようにします。ユニストアを支えるハイブリッドテーブルにより、企業はSnowflakeの全データにわたる統一されたセキュリティとガバナンスの恩恵も受けられます。これにより、データ保護に費やす労力を削減し、AIデータクラウドを活用してイノベーションを加速させる時間をさらに増やすことができます」

ユニストアが組織のデータアーキテクチャ全体にわたる簡便性を向上
従来のデータアーキテクチャでは、組織はトランザクション用と分析用のデータベースを別々に管理する必要があり、多くの場合、運用上の負担、データサイロ、ガバナンスのギャップにつながります。さらに、これらのさまざまなシステム間データ転送は時間がかかり、複雑になりがちで、結果として遅延や複雑性の増大につながる可能性があります。ユニストアは、AIデータクラウドが提供するセキュリティ、ガバナンス、ほぼ無限のスケーリングを備えたシングルプラットフォームに、トランザクションデータと分析データを即座にクエリ可能な状態で統合し、これらのギャップを埋めます。

ユニストアの一部であるハイブリッドテーブルは、クエリがトランザクション型か分析型かをインテリジェントに識別し、最適なクエリパフォーマンスを提供します。ハイブリッドテーブルは、ユーザーの分析クエリと並行して、Snowflake内で数十ミリ秒単位のポイント操作を実行します。ハイブリッドテーブルにより、組織はあらゆるデータを活用して、以下のようなさまざまなユースケースを実現できるようになりました。

  • ステート管理:ユーザーがアプリケーションとワークフローの状態(ステート)をリアルタイムで維持できるようにすることで、複数のデータベースシステムを管理する必要性を排除します。 
  • データ提供:ユーザーが、データベース間を移動することなく、統一されたガバナンスとセキュリティモデルを維持しながら、低レイテンシのデータをアプリに提供できるようにします。
  • 軽量トランザクションアプリケーションの構築:Snowflakeのトランザクション機能のサポート拡大により、ユーザーは軽量トランザクションアプリケーションを構築しやすくなり、アプリケーション開発とアーキテクチャの両方が簡素化されます。

すでに、さまざまな業界に属する数百社ものグローバル企業が、トランザクション処理と分析処理の負荷を統合し、データアーキテクチャを簡素化するためにユニストアを利用しています。

お客様の声:

  • careviso: CTO、Brandon Blais氏

「当社では、seeQerプラットフォームの一部としてハイブリッドテーブルを使用し、トランザクションデータと分析データをSnowflake内で統合することで、医療の透明性を高め、患者と医療提供者が医療サービスの実際のコストに関するリアルタイムのインサイトを把握できるようにしています。例えば、医師のネットワーク状況を含む患者の健康情報には多数のポイントルックアップが必要ですが、ハイブリッドテーブルによりSnowflakeへのデータ挿入のパフォーマンスが向上し、より効率的なトランザクションパターンが実現するため、エンドユーザーが必要とする情報をより迅速に提供できるようになります」

  • Gatehouse Bio:創業者兼最高製品・事業責任者、Neal Foster氏

「Gatehouse Bioでは、あらゆる疾患には解読されるべき隠れたRNAコードが存在すると考えています。このコードを解読することで、患者のケアに革命をもたらす標的型治療法の扉を開くことができます。Snowflakeは当社のデータ戦略の基盤であり、数千もの患者サンプルと臨床試験データを最大限に活用することを可能にします。当社の研究チームは、研究を効率化するための統一プラットフォームを必要としていましたが、ユニストアのハイブリッドテーブルがそれを実現してくれました。この技術のおかげで、データワークフローの統合、プロセスの簡素化、コスト削減ができました。そして、何よりも、弊社のチームが最も重要なことに集中できるようになり、人々の生活を変える精密医療の設計に専念できるようになりました」

  • Panther:チーフアーキテクト、Russell Leighton氏

「ハイブリッドテーブルが当社のクラウドネイティブSIEMにおけるアラートデータのレポート機能を強化し、当社のお客様はSnowflakeを使うことで直接、毎月数百万件のアラートを検索できます。アラートは常に変化していますが、以前はSnowflakeに保存できませんでした。現在では、セキュリティログデータと同じデータベースにアラートを保存できるようになり、包括的なレポート作成と可視化ができるようになりました」

  • Project Lead The Way (PLTW): VP兼CTO、Brian Greiwe氏

「Project Lead The Wayは、全米の学生たちに対し、将来に備えた実社会での実践的な学習体験を提供すると同時に、教育者の意欲を高め、支援していくという使命を担っています。Snowflakeによって、PLTWのデータエンジニアリングチームの業務への取り組み方が大きく変わりました。ハイブリッドテーブルを導入する前は、さまざまなETLツールにわたるログを統合することが難しく、データのサイロ化や、潜在的な障害が発生していました。しかし、ハイブリッドテーブルを導入したことで、シングルプラットフォームからすべてのログやモニタリングデータを迅速かつ簡単に分析できるようになりました。これにより、組織全体にセキュリティとガバナンスが組み込まれた、より迅速で信頼性の高いデータ配信が実現しました」

  • PowerSchool:最高製品・イノベーション責任者、Shivani Stumpf氏

「幼稚園から高校までの教育(K-12教育)向けソフトウェアの大手プロバイダーとして、当社の顧客が、さまざまな異なるシステムから得られるペタバイト単位のデータを管理、分析し、教育成果を最大限に高めるのに役立つ、安全かつ効率的なソリューションを提供することは当社チームにとって不可欠です。弊社は、ハイブリッドテーブルの可能性を探り、ワークフローを簡素化し、当社が責任を持って設計したAIアシスタントであるPowerBuddyの高い同時接続性、低レイテンシの要求を満たすことを目指しています。この技術革新により、当社のお客様は、何百万人もの保護者や学生に画期的なユーザー体験を提供できるようになるでしょう」

  • MarketWise:エンジニアリング部門SVP、David Kline氏

「Snowflakeへの移行は、当社のチームに変革をもたらし、一般投資家が金融に関する賢明な意思決定を行えるようにするという当社の使命にとって極めて重要なものでした。特に、ハイブリッドテーブルは、当社チームのミッションクリティカルなデータへの可視性を大幅に改善し、アーキテクチャのフットプリントを削減しました。これにより、ビジネス全体でより迅速で的確な意思決定ができるようになりました。ハイブリッドテーブルは、すべてを容易にし、これまで当社では実現できなかった新しいワークフローへの扉を開いてくれました」

  • Mutual of Omaha:最高データ責任者、Lorenzo Ball氏

「Snowflakeのハイブリッドテーブルは、当社のマーケティングキャンペーンをリアルタイムで管理する能力を加速させ、顧客データ処理とマーケティング費用の効率的な最適化を迅速に行うことを実現しました。トランザクションデータと分析データを統合することで、業務を合理化し、データ複製のコストを削減し、お客様とのやりとりへの対応力を高めることができました。このテクノロジーにより、Snowflakeが提供するセキュリティと拡張性をすべて維持しながら、必要なインサイトをもとに迅速な対応ができるようになりました」

  • Roofstock:一戸建て賃貸物件の投資プラットフォームをリードするRoofstockのデータ部門SVP、Ken Ostner氏

「当社は、データサービスのユースケースの基幹としてハイブリッドテーブルを使用しています。Snowflakeのハイブリッドテーブルにより、当社のデータアーキテクチャを簡素化し、環境内でのデータ複製と結果整合性の必要性を排除できます。これにより、最終的にはエンドユーザーへのレスポンスタイムが短縮され、分析パイプラインを簡素化することができます」

  • Siemens AG:サービスマネージャー兼データアーキテクト、Henrique Dias氏

「Siemens AGは、データ取り込みエンジンにハイブリッドテーブルを活用することで、重要なERPレプリケーションプロセスにおける同時実行性の課題を克服し、データ品質と一貫性を向上させています。ユニストアとハイブリッドテーブルにより、SnowflakeベースのSiemens Data and AI Cloudの進化をさらに拡張し、サポートすることができます」

詳細情報:

  • ユニストアの最新情報については、こちらのブログ記事をご覧ください。
  • Snowflakeのドキュメントでハイブリッドテーブルの詳細を紹介しています。
  • MarketWiseMutual of OmahaProject Lead The Wayなどのお客様が、アーキテクチャ、セキュリティ、ガバナンス体制を簡素化している方法をご覧ください。
  • こちらのデモで、ハイブリッドテーブルが低レイテンシのデータ配信にどのように使用されているか、ダブルクリックしてご覧ください。 
  • Snowflakeのニュースルームで、BUILD 2024で発表されたすべてのイノベーションと発表を紹介しています。
  • LinkedInX(旧Twitter)でSnowflakeの最新情報やお知らせを発信しています。

このプレスリリースには、明示または黙示を問わず、(i)Snowflakeの事業戦略、(ii)開発中または一般に提供されていないSnowflakeの製品、サービス、テクノロジー、(iii)市場の拡大、トレンド、競争状況に関する考察、(iv)Snowflake製品とサードパーティプラットフォームの統合およびサードパーティプラットフォーム上でのSnowflake製品の相互運用性と可用性についての言及など、将来の見通しに関する記述が含まれています。これらの将来の見通しに関する記述は、さまざまなリスク、不確実性、前提に左右されます。これには、Snowflakeが証券取引委員会に提出するForm 10-Q(四半期レポート)やForm 10-K(年次レポート)内の「リスク要因」などのセグメントに記載されているリスク、不確実性、前提が含まれます。これらのリスク、不確実性、前提を考慮すると、将来の見通しに関する記述において予想または暗示されている結果と比較して、実際には大きく異なる結果や反対の結果に至る可能性があります。  これらの記述は、初回記述日の時点に限った記述であり、かかる記述の時点で入手可能な情報に、および/または経営陣がかかる時点で抱いていた誠実な信念に、基づいています。法律で義務付けられている場合を除き、Snowflakeには、本プレスリリース内の記述を更新する義務または意図は、一切ありません。そのため、将来の見通しに関するいかなる記述も、未来の出来事についての予測として利用してはなりません。 

 

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Snowflakeについて

Snowflakeは、シンプルかつ効率的で信頼性の高いエンタープライズAIを実現します。Snowflakeのデータクラウドは、世界最大規模の数百の企業を含む世界中の数多くのお客様に利用されており、データ共有、AI/機械学習アプリケーションの構築、ビジネスの強化に貢献しています。これからは、エンタープライズAIの時代です。詳しくは、snowflake.com/ja/(ニューヨーク証券取引所:SNOW)をご覧ください。

<本件に関するお問い合わせ>
Snowflake合同会社
PR担当 山中[email protected]

 

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